この記事で紹介する本
こんにちは!2人の男子を激務夫と育てているみーもです。
今回は、「親子で知りたい 小学校最強ライフハック70」の読書レビューを紹介します。
わが家の長男はこの春、年長さんになります。(2023年現在)
それにともない、うっすらと、でも、確実に見えてきた「小1の壁」。
最近では、「小1の山脈」とも言うそうです。
壁だけじゃないのね…
長男は繊細気質があり、幼稚園の登園しぶりもあったので、
『まもなく小学校入学を迎える子どもへのアプローチで、何かヒントになることはないかな?』
というきっかけで読んでみました。
読んでみた感想として、
- 令和の小学校事情が具体的にイメージできた!
⇒私たち親世代が通っていた時から小学校も大きく変わってきているな、と学校生活に対する認識がアップデートできました。
- 現役の公立小学校教師が「これやっておくといいよ!」とおすすめの勉強法やアプローチを紹介してくれる
⇒先生の視点から、勉強のポイントや、未就学児でもすぐに取り入れられそうな内容が紹介されています。
こんな人におすすめしたい
これらに当てはまる方に、ぜひおすすめしたい本です。
- 小学校入学を控えているお子さんがいるパパ・ママ
- 自分の子どもが小学校生活を送る(これから送る)うえで、どんな点に気をつけたらよいか知りたい
著者紹介・本のあらすじ
著者:さる先生は現役の公立小学校教師
この本の著者は、「さる先生」こと坂本良晶先生という、公立小学校の現役教師の方です。
Twitterやブログ、オンラインサロンなど積極的に発信されており、教育界では影響力のある先生です。
さる先生のTwitterを読んでいるだけでも学校教育に関してとても勉強になります。
本の目次
一般の本の目次は「第1章、第2章…」となっていますが、学校生活らしく「1時間目、2時間目…」となっています。
はじめに
1時間目 こんなに変わった令和の小学校
2時間目 小学校の教科を網羅!学習のコツと家庭でできること
3時間目 令和的・小学生のトラブルとの付き合い方
4時間目 小学校での〇〇育の最新事情
5時間目 令和の小学生に伝えたい「職業観」
課外授業 気になる通知表のヒミツ
終わりに
Amazon公式サイトより引用
本の感想:特に小学校入学を控えた子をもつパパ・ママに読んでほしい
どの章も非常に役に立つ内容ですが、特に小学校入学を控えた子を持つパパ・ママにぜひ読んでほしい内容についてご紹介します。
1時間目 こんなに変わった令和の小学校
私たち親世代と、現在の小学校で大きく変わった点としては、文部科学省が打ち出した「GIGA(ギガ)スクール構想」による1人1台タブレットが支給されたことです。著者によると、
学校の教育は「チョーク&トーク」の授業から大きく変化しようとしています。
まさに100年に一度の大変革期を迎えていると言っても過言ではありません。
子供達が文書ソフトで作文を書いたりパワーポイントでプレゼンをするのはもはや当たり前。
時にはプログラミングをロボットに仕込んで動物の動きを再現したり、Zoomで遠隔地の学校と交流授業したこともあります。
子どもたちにとって、タブレットはもはや特別な存在ではありません。
鉛筆や消しゴムと同じで、”あって当然の文具”となっているのです。
「親子で知りたい 小学校生活最強ライフハック70」より引用
パワーポイントでプレゼンするなんて、令和の小学生、すごすぎませんか!?
私たち親世代の授業は「先生の話を聞いて、黒板をひたすら書き写す」、
つまり先生から子どもへの一方通行な授業が多かったと記憶していますが、
現在の授業は「子どもが自ら考えて、行動し、学ぶ」という双方向な授業に重きが置かれているようです。
2時間目 小学校の教科を網羅!学習のコツと家庭でできること
この章では、各教科(国語、算数、理科、社会、英語、体育、図工、総合)について、
勉強のポイントと家庭でやっておくとよい勉強方法について書かれています。
特に、来年の春に入学を控えた子を持つ親として「これは早速やってみたい!」と思った内容を中心にご紹介します。
国語:漢字の習得には「お風呂ポスター」
子どもが字を読み書きできるようになるまでには、
まず「読む」を習得し、その後「書く」を習得するとスムーズなようです。
「薔薇」(ばら)という漢字、書けなくても読める人は多いのでは?
これを「読み書き分離」と言います。
漢字においても、まず「読む」機会を多く持つことで、小学校の授業で「書く」練習をするときに
子どもは『この漢字、見たことがある!』という状態になり、苦手意識を減らしてあげることができます。
そこで著者は、ご自身のお子さんにも「漢字のお風呂ポスター」を作り、お風呂で読みを教えたり、慣れてきたら熟語をつくる遊びをしていた、と紹介していました。
確かに、わが家でもお風呂にひらがなポスターを貼っていたな…と思い出しました。
ひらがなポスターを貼るのも、「ひらがなに興味を持つ・ひらがなに触れる機会を増やす」ことが目的ですよね。
漢字の学習もひらがなと同じように、日常的に触れる機会を増やしてあげたいので、漢字一覧表をラミネートしてお風呂に貼ってみようと思います。
▼小1で習う漢字の一覧表は、こちらのサイトで無料ダウンロードできます。(外部サイトにとびます。)
算数 「計算力」と「量感」を身に着ける
算数は、積み上げが命の教科なので、一度つまづくと後々も苦手の状態が続く、と本に書かれていました。
算数・数学が不得意だった私は思い当たる節が…
低学年のうちに身に着けたいものとして「計算力」が挙げられていました。
簡単な計算(四則演算)なら、瞬時にできるレベルに持っていくことが大事、とあります。
例えば、小2の2学期に『九九』を学習します。子供のとき、九九の暗唱をひたすらやりましたが
「これ、なんの意味があるんだろう?めんどうくさいなぁ~」と思っていました。
著者によると、暗記するくらいまで覚えることでより複雑になる計算を、簡単かつ早くできるようにするため、
と書かれていてなるほど!と思いました。
計算力アップには、「百ます計算」がおすすめ、とのことです。
▼100ます計算を無料で勉強できるサイト(外部サイトにリンクします)
そして、家庭でもできる学習として、おすすめされていたのが「量感をつける」です。
私が教員としていつも保護者の方にお願いするのは、「日常生活のなかで量感を付けてください」というものです。
量感とは、「2 km とはこれくらいの距離だ」「500ミリリットルとはこんな量だ」ということをイメージできる感覚です。
量感をつけるためには、家庭での数字にまつわる体験を積むことが大切。
数字のものさしを子供に持たせてあげましょう。
「親子で知りたい 小学校生活最強ライフハック70」より引用
具体的な例として、「料理」や「買い物」が挙げられていました。
- 料理のお手伝いの時に、物や水を量る作業を一緒にする。
⇒ホットケーキ作りでも十分とのことです。
確かに、料理には〇グラム、〇ml(ミリリットル)、〇分…といった”かさ”や時間の感覚、分数や小数の仕組みに慣れ親しむことができますね。 - コンビニ・スーパーの駄菓子コーナーで、自分で値札を読ませ、現金で支払わせる。
⇒最近はキャッシュレス決済が主流になっていますが、レジが混んでいない時間帯をねらって、
子どもに経験を積ませたいですね。
「料理」や「買い物」なら5歳の長男でも一緒に行うことができます。
日常生活で数の感覚を養う声かけや活動を行いたいな、と思いました。
3時間目 令和的・小学生のトラブルとの付き合い方
文房具は質の良いものを揃える、筆箱の中をチェックして勉強する環境を整える
筆者によると、筆箱の充実度と子どもの学力には一定の相関関係があるようです。
確かに、書きづらいえんぴつ、消えにくい消しゴムだと、文字の練習も嫌になってしまいますよね。
親ができるサポートとして、勉強する環境を整えてあげることは、特に低学年のうちは意識してやっていきたいと思いました。
- 質の良い筆記用具を揃える (例)長さのあるえんぴつ、カドのある消しゴム
- 筆箱の定期的なチェック(週に1回程度)(例)えんぴつは小さくなっていないか、等
忘れ物問題は永遠の課題。発達段階に応じたフォローを
筆者によると、忘れ物は発達に応じて段々と減ってくると書かれていました。(少し安心…)
確かに大人になると多少のうっかりはありますが、大事なプレゼンの日にPCを忘れる、ということはないですよね。
それよりも、忘れ物をすることで叱られ自信を喪失する、あるいは実技科目(音楽、体育、図工など)で忘れ物をして1時間まるまる無駄にしてしまう方が子供にとって不利益だ、と書かれていました。
忘れ物をして叱られる、という経験は私もありますが、叱られる回数が増えると「やっぱり私(僕)はできないんだ…」と自信喪失してしまうという視点はなかったので目からウロコでした。
小学校生活に慣れるまでは、「忘れ物をしない仕組みづくりやフォロー」を親がサポートし、慣れてきた段階で「自分でできるように段々手を離していく」といった心構えでいようと思います。
Eテレの0655で流れていた、「忘れ物撲滅委員会」という歌で
『靴の上に持ち物を置いておけば忘れない♪』という歌詞があります
わが家ではよく週明けの上履きを忘れるので、靴の上に置くことにしました。
紹介した本のリンク
今回は、小学校入学準備におすすめの本『親子で知りたい 小学校最強ライフハック70』を紹介しました。
親しみやすい文章であっという間に読めたので、小学校入学を控えるお子さんがいるパパ・ママが読むと、
令和の小学校生活が具体的にイメージでき、子供との関わり方のヒントになると思います。
また「終わりに」の文章でホロっときてしまいました。
子を持つ親であれば、きっと共感できる内容なので、ぜひ本を手にとって読んでみてください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
またお会いしましょう♪